日本各地にある石材店は、墓石に関する知識・経験が豊富な専門店です。石材店はお墓を建てる、またはお墓リフォームを考えた際に欠かせない存在と言えます。
こちらではお墓の歴史を振り返り現在までの流れを見返すことで、古くからある石材店について考えてみましょう。
お墓の歴史
ご先祖様や故人の供養をはじめ、命への感謝の気持ちを形にした墓石は時代とともに変わり、その価値観も変化し続けてきました。
日本に仏教が伝来する前は、人の死は「穢れ(けがれ)」とされ、死体は生きている人を祟ると恐れられていました。一部の有力な豪族は、お墓となる古墳をつくり丁重に葬っていましたが、一般庶民は人里離れた場所に遺棄していたため、お墓をつくることはほとんどなかったとされています。
死者を尊ぶ心とお墓が結びついて考えられるようになったのは鎌倉時代以降のことですが、当時庶民にとって石のお墓は縁遠いものでした。
それが当たり前となったのは、檀家制度が確立され、一般庶民とお寺の繋がりが深くなった江戸時代のことです。すべての人々がお寺に檀家として所属していたため、自然と石のお墓による供養が文化として定着するようになりました。
現在、日本国内にある石材店の多くは江戸時代に創業されたところがほとんどです。
代々伝統を受け継いできた業者も、もちろん多く存在します。
古くから続く石材店について
現代の日本は宗教や宗派も多く存在しており、石材店も墓石をつくるだけでなく、顧客の様々な要望に対応することが求められています。
というのも、かつての日本とは違って、今は核家族化が進んでいたり、納骨堂や散骨による葬送をしたりと、墓石自体を必要としないケースも増えてきているためです。
人の死に対する価値観や墓石のあり方は時代背景を象徴しているため、石材店も時代の流れに応じた対応をする必要があると考えられています。
このような問題を抱えつつも、先祖代々古くから続く石材店の中には、墓石の販売をはじめ、形やデザイン、修理、お墓リフォーム、見積りなど、様々な要素を含めたサポート行う業者も増えてきました。
お墓・石材店の歴史は深く、ご先祖様と対話するためにも欠かせない存在です。時代の流れでお墓の形式も変化している今だからこそ、代々続いてきたお墓の本質を見つめ直してみるのも良いでしょう。
お墓に関するサポートを行う石材店を神奈川県でお探しなら、横須賀市にある当社へお問い合わせください。墓地・墓石のデザインやクリーニング、補修・改修なども承っている他、心を込めたお墓づくりをご提供しております。お墓リフォームについてもお気軽にご相談ください。